はじめに

~おおたスポーツコミッション設立にあたり~

昨年のリオ五輪での日本選手団の活躍は、閉塞した社会において夢と勇気と希望を与え、スポーツの必要性とスポーツがもたらす効果は国民一人ひとりに深く刻まれました。
国のスポーツ基本計画の見直しに合わせて大田区でも「新スポーツ健康ゾーン」含め新たなスポーツ推進計画を策定中であり、また、ブラジル代表チームの事前合宿も決定し、まさに2020東京五輪に向けスタートをしております。
その中で、地域スポーツを支えている大田区体育協会、スポーツ推進委員、スポーツ少年団、障害者スポーツ団体、地域スポーツクラブなど地域の各スポーツ団体が地域社会に果たすべき役割は、連携協働することで増幅されスポーツの振興にとどまらず、大田区のまちづくり「地域力」向上にとって今後ますます期待が大きくなるものと予測されます。
区内各スポーツ団体や運動施設が有機的・機能的に連携協働することで、大田区のスポーツ推進事業のさらなる発展とスポーツによる地域力の強化を「おおた未来プラン10年」・「スポーツ推進計画」に基づき展開することが、区民へのスポーツの普及に繋がるだけでなく、スポーツ健康都市おおた」さらには、スポーツを「国際都市おおた」の観光資源とし、地元企業と連携することによる地域経済への好循環の創出、地域包括ケアシステムや地域医療との連携で医療費の削減、区民はもとより地元企業における健康経営や働き方改革を含めた従業員の健康維持増進での生産性向上、元気高齢者つくりなど新しい地域課題に対しても大きな貢献ができるはずです。
スポーツが秘める可能性を最大限に引き出し、大田区に点在するスポーツ資源の機能を高め、官民挙げてそれらをコーデイネーション(繋げる・リエゾン)するプラットフォームとして「おおたスポーツコミッション」(OSC)を今ここに提案いたします。